その辺にいる社会人3年生(24)

社会人2年目のブログです。

2023年4月を振り返って

 令和5年度が始まった。昨年度お世話になった先生方、担任を持っていた子どもたちとは一旦お別れをして、春休みが始まった。結論から言うと、持ち上がって担任していた子どもたちを卒業させるという小さな夢は打ちひしがれた。儚く散っていった。が、「そんなこと叶わなくてもグダグダ言うな」と言われても仕方がない程度のことなのかもしれない。それでも自分にはその事実がたまらなくて、師匠に連絡した。素直に「学年を外れました。ショックです」と。すると、さすがの師匠。「もう3年生は、ベースができているし、転入者でも務まる。だから、あなたは、まっさらな1年生の担任を一から指導してもらいたかったのだろうと思う。きっと学年主任で取り合いになったと思うよ」と返事が来た。どこまでもポジティブでどこまでも温かい人だと改めて思った。でも、学年主任は3人中2人が新しく来られた人であるため、取り合いなんてものはきっとない(笑)気持ちが嬉しいよなあ〜と。

 

 昨年度担任した子たちの表情は気になったが、「新しい担任の先生に可愛がってもらいなさい」という気持ちを心の中で伝えていた。大人でもこんなにごちゃごちゃと思っているのに、子どもがそう簡単に割り切れるわけがない。思っていた通り、「何で担任じゃないのか」と嬉しくも言ってくれる子どもたちがいた。不満げに下校していく背中が愛おしかった。いくら足掻いてももがいても、現状が変わることはないのだ。早く現実を受け入れて前を向いたほうが、自分のためにもなることなんて分かっているが、なかなか受け入れられなかった。

 

 それでも入学式はやってくる。保護者の前でも担任発表が行われ、挨拶をした。若い教師に子どもを預けるのは心配事が絶えないだろうと心中を察しながら、言葉を述べその日は解散となった。次の日から、新入生とフレッシュな日々を過ごしていくわけで、余計なことを考える暇はなくなった。新入生と向き合っていく決意ができた。

 

 軽度でできることが多い学年と期待値も高かった。昨年度とはまた違う経験ができそうだと、今ではワクワク感が高い。そして、何より素直である。軽度であるからこそ、変に大人びているかもしれないと思ったが、逆に擦れていなくて指摘や注意は素直に応じることができる。礼儀も身についている子どもたちも多く、素晴らしい滑り出しである。これからどうなるかは分からないが、今きちんとできていることを継続していけるように細かく声かけはしている。メリハリのある楽しく賑やかな学年にしていきたい。