その辺にいる社会人3年生(24)

社会人2年目のブログです。

妹に居場所

 人は、居場所がないと生きていけない。生きていけないというのは語弊があるかもしれないが、極端に言うと呼吸はできる。「心に余裕をもって」生きていけないのだ。

 

 遂に妹も居場所と呼べる場所に出会えた。22歳にして喜ばしい出来事だ。個人的には「ちょっと遅くて可哀想だ」と思わなくもない。それは、自分が人に恵まれた人生を歩んできたからだろう。それもある。学生時代に、チームプレーのよさとか人の温かさを知れたからこそ今があると思うし、妹は妹でやっと出会えた居場所に感謝しまくるだろう。感情を表にあまり出さないから、そんな風には見えないんだろうけど。

 

 やっと居場所を見つけたということで、妹からかなり話を聞くようになった。子どもの頃から、自分自身のことについて話すことはほとんどなかった。「そういう性格なんかなあ」とか「話したいと思えることがないんかなあ」と思っていた。自分とは真逆だからずっと疑問だった。真相は分からないが、今はこのコミュニティのことになると意気揚々と話す。これにも驚いた。「本当に人生が変わったんだなあ」と嬉しかった。友だちとか仲間ってある人にとっては別にいなくてもいい存在なのかもしれないけど、自分はそういうのは寂しいと思ってしまうタイプ。だから、妹にもそういう存在ができたら、また違った人生が開けるのではないかと思っていた。すると、予想は見事的中。妹は今、本当に楽しそう。居場所を見つけた顔をしている。

 

 妹は大学4年。来月には大学を卒業する。それに伴って引っ越しをする。その準備の手伝いに一昨日と昨日は時間を費やした。その引っ越し先に、一人特にそのコミュニティでお世話になっている人が来てくれていた。そんなわざわざ大事な休みの日を使ってくれたことがありがたくて、今日挨拶に行ってきた。突然のことで驚かれたが、やっと手に入れた妹の居場所だ、いろいろとお願いをしておきたかった。これは兄弟として当然の気持ちだと思う。妹を応援してくれる人が多ければ多いほど、ありがたい。だからこそ、感謝の気持ちも改めて伝えたかったし。一度、ご丁寧に初めてお会いしてからポストカードをいただいたのだけど。自分もそのポストカードをいただけたことがとても嬉しくて、心の優しい方とお付き合いできている妹のことを少しだけ、安心できた。他力本願的な考え方かもしれないけど。

 

 とにかく、いい人たちに囲まれて妹幸せそうだ。人の温かさに触れるってきっとそういうこと。今なら、妹も自分が言っていたことが分かるかもしれない。分かっても、意地があるから認めないだろうけど。そんなことはいいのだ。妹が人と関わりを持つことに積極的になったことが嬉しかった。これからも末長く居場所を大事にして欲しい。