その辺にいる社会人3年生(24)

社会人2年目のブログです。

2023年3月(今年度)を振り返って

 「とうとうこの日がやってきたか」。今日はこの言葉で言い表すことがふさわしいと思う。あっという間だった。3月は特に去るように去っていった。3月は卒業式があったり、休日も多く登校日が元々少なかった。それでも、今年度を締めくくる月であると子どもたちにも伝えてきた。「まとめの月である」と。

 

 昨年の4月。「この子たちの担任としてよろしくお願いします」。そう上司に言われ、スタートした自分の教師生活。何も分からないまま始まった。初めて子どもたちの前で話した初日のHR。未だに覚えている。子どもたちは、初めて見る顔にきょとんとしてこちらを見ていた。「どんな担任なのだろう」そのことだけが、脳内でぐるぐるしていたに違いない。自分も同じ気持ちだった。

 

 毎日毎日何かが起こった。いいことも悪いことも。しかし、それが学校で子どもであるということは、ぼんやりと認識していた。毎日子どもたちも笑っていたわけではない。「あの子に〇〇って言われて嫌だった」「何で学校に来なければいけないんだ」こういうことを口にする日もあった。真剣に頭を抱えた時もあったが、段々と子どもたちのことも知っていき話ができるようになった。いろんな話をしてくれるようにもなった。子どもたちと腹を見せ合えるようになったのは、担任になって間もない頃だった。それが自分を救ってくれた。自分も飾らず自然に、「先生だからこう」という固定概念に縛られず子どもたちと接することができた。それもこれも子どもたちのおかげだ。子どもたちのことをどんどん知りたくなった。知れば知るほど距離が縮まっている気がした。そして、子どもたちも信頼してくれるようになった。(気がした)

 

 「どんな先生なのか」というのは、子どもが決めるものであって大人が決めるものではない。子どもはいい意味でも悪い意味でも正直者で、よく大人を観察している。子どもからの評価が全てであることが過言でないということも、この1年で学んだことである。子どもは本当によく見ている。愛を与えれば、真っすぐに受け止めてくれるのが子どもである。愛おしくてたまらない。子どもたちの心に今後残る教師になれた自信はないけど、少しでも伝えた言葉のいくつかを覚えていてもらいたい。これからも大事にしてもらいたい言葉や、自分普段意識していることであったりするからである。子どもたちの未来のために。子どもたちの幸せのために。

 

 子どもたちのこれからを応援している。子どもたちの幸せを願っている。