その辺にいる社会人3年生(24)

社会人2年目のブログです。

2022年7月を振り返って

 日差しが強くなり、熱中症や脱水症状の危険性を心配しなければいけないような季節が今年もやってきた。昨年までは自分のことだけ気をつけていればよかったが、今年はそうはいかない。守らなければいけない子どもたちがいる。「水筒にお茶か水かスポーツドリンク入ってる?」「帽子被った?」とこまめに子どもたちに声をかける。もちろんこれも大きな仕事である。

 

 先月末くらいから、職場体験が始まりいよいよ社会へ出る時がやってきた。送り出す方は、「どんな評価をもらって帰ってくるのだろう」「ご迷惑をおかけしていないだろうか」とまるで保護者のような感覚で不安であり何だか落ち着かない。自分ももちろん初めての経験ばかりで、誰がどの企業へいつからいつまでお世話になるのかということを把握するだけで精一杯だった。実習は5日間の自宅から実習先へ通うシステム。「評価は二の次。5日間無事に終わって欲しい」と願っていた。「5日間無事に終わった」と言いたいところだが、そんなに上手くいくはずがない。体操服を忘れ、3日目には体調不良で欠席。そして、何よりその体調不良の後の対応がかなりまずく、ハプニングだらけの5日間となった。実習は、本人の努力はもちろんのこと、そして保護者の協力は必要不可欠である。それを分かっていない保護者が多いし、本人もそこまで大きなこととして捉えることができていない。保護者の課題が大きく見えた瞬間であった。

 

 実習もあり職能評価もあり子どもたちはかなりハードな日々を送っていたと思う。そして、クラス全員が揃う日が今月は1日しかなかった。環境の変化も大きく心身ともに疲れているはずだ。実習や職能評価に行けば慣れない作業で気を張っているだろうし、学校へ戻って来たら戻って来たで息付く暇もなく学校へ来れていなかった分取り返すのに気力も体力も使っただろう。そんな中欠席が目立たなかったことが何よりも素晴らしいことだと思う。学校へ来なければその先の就労の話が何も始まらないことは新学年になり伝え続けてきたことだ。休みがちであった子どもも気持ちを切り替えて、登校してきていた。夏休みを挟むことが逆に心配ではあるが、それは防ぎたいと思っている。

 

 そして、無事に終業式を終え夏休みに突入した。最後のHRで「夏休みは40日間あり、終わってみればあっという間だったと感じる。そもそも夏休みと言えども、休む時という意味ではない。この短いようで長いような夏休みで人は大きく成長することができる。先生たちはみんなの成長を何よりも楽しみにしているし、期待もしている。また成長したみんなと会えることを楽しみにしている」という話で締めくくり、1学期を終えた。

 

 初めて担任をして、頼りない自分についてきてくれた子どもたちに感謝の気持ちでいっぱいである。子どもたちが心を開いてくれるまで時間がかからなかったことも幸いだった。されど4ヶ月かもしれないが、かなり濃密な時間を過ごさせてもらった。子どもたちのいいところも課題点もたくさん見せてもらえた4ヶ月間だったと思う。夏休みにグンと成長した子どもたちと2学期も頑張っていきたい。