その辺にいる社会人3年生(24)

社会人2年目のブログです。

2022年5月を振り返って

 5月は連休もあったというのもあり、一瞬で過ぎ去っていった印象である。毎日がバタバタと終わっていった。まずは、連休が明けるとすぐに個人懇談が始まった。人生初めての保護者との対面の日であった。2年生ともなると懇談時間のほとんどの時間が進路の話に費やされた。就職先やそもそも就職できるのかどうかを保護者と話し合い、希望を聞き取り学校側の意見を伝えた。保護者も本人もよく分かっておらず、理想と現実があまりにもかけ離れている家庭もあり、どういう方向に話を持って行こうかどこまではっきり伝えればいいのかやはり経験がない分難しかった。とりあえず、それぞれの家庭とは意志の疎通をして職能評価や現場実習等を経て様子を見ることとした。

 そして、オープンスクールや交通安全教室等でいっぱいいっぱいな時に、生徒指導事案は発生した。詳しい内容はふせるが、我がクラスの生徒が指導の対象となった。1日の登校禁止が申し渡され、別室登校をして反省文と謝罪文を1日で書いて仕上げた。最近の生活態度から見ても、こういった生徒指導事案が起こる要素はあったと感じる。それを潰せていなかったのは、担任に責任がほとんどあると思い、自分も反省した。あまり強く言いすぎるとガラスのハートがすぐに割れて、不登校になってしまってはもったいないと様子を見すぎたせいである。自己感情を言葉で表したり、他人の表情から感情を読み取ったりすることがどうやら難しい。自己感情を優先してしまうことがほとんどである。小・中学生の頃にいじめられた経験がある生徒が多い。されて嫌だったこと、言われて不快だったことを挙げさせるとキリがないのかもしれない。しかし、善悪の判断も難しいため、経験した中の嫌なことも他人にやってしまうという特性がある。だから、それを訂正し「嬉しいと感じた時のことを思い出して、そういうことだけを他人にやろう」と伝えた。「人が嫌がることはしない」ということが身に付き始め、嫌なことがあれば本人に伝えられるようになってきたし、手が出そうになってしまったり本人に上手く伝えられないと判断したりした時は、教師に相談することができるようになってきた。生徒指導事案として大々的に取り上げて問題にしたが、よかったと自分は思っている。今まで以上に深いところまでオープンに伝えることができるようになってきた。

 そんな5月であったため、「なぜ学校に来ているのか」を考えてもらう機会を与えた。「勉強するため」「就職するため」と回答していた。「では、どうすればいいか」を考えさせ、「人と積極的に関わるようにする」「何事にもチャレンジする」ということを書いていた。これを可視化できるようまとめて教室に掲示した。常に学校に来ている意味・目的を考え、互いに指摘できるところは指摘し合って互いに伸びていって欲しいと思っている。それぞれの目標達成、進路実現を願っている。

 人の話を聞く姿勢や、人の話についての理解度といったところはまだまだ課題が残る。正しく情報を聞き取れないと、企業に行った際にもかなりしんどい評価になってしまうだろう。メモの取り方もそして、字の大きさの指導もしていかなければと思っている。漢字の誤字脱字やそもそも漢字が書けない実態も1学期中に何とかしないとという思いは持っている。

 本当に息つく暇もないほどに多忙な5月は、自分の知見を深める観点から見るととても充実していたが、6月は揉め事や叱らなければいけない事案が出てこないよう穏やかな1ヶ月を過ごせますように。