その辺にいる社会人3年生(24)

社会人2年目のブログです。

2022年6月を振り返って

 梅雨の時期があったのかなかったのか分からなかったくらい、ジメジメとした蒸し暑さからいつしか夏日のように暑い日が続いたこの6月は、子どもたちにとって中だるみの期間とされており、それを実感した今月だったようにも感じる。

 「考え方の違い」ということの理解が難しいようだ。ソーシャルスキルが一般高校生なら身についているレベル、備わっていないのが特性であるということを踏まえて、指導はしていかなければいけない。自分自身が思っていること、考えていることが全てだと思い込み、トラブルに発展してしまった。自分のいいように解釈をするという特性も見えてきて、支援に困った。「自分本位」での発言は止まらないし、全く加害者である意識がない。話を正しく聞けない特性はとっくにあったため、紙に書いて視覚で分かるようにかなり書いて説明をした。「やってしまったこと」「今後やらばければいけないこと」「どうすればよかったのか」などと分かりやすく項目に分けて自分自身の言動を振り返らせた。「謝れば許してもらえる」という考えも持っていたようでやはり大人の考え方に持って行くのにはまだまだ時間がかかりそうだと感じた瞬間であった。しかし、そこは強く「謝っても許してもらえるとは限らない。それは被害者が決めることだ」と言った。就職に向けての準備で忙しくなる被害者は、そのことで頭がいっぱいで正直「もう同じクラスだが加害者とは関わりたくない」と思っているのではないかと自分は予想している。一応謝ったが、返答は「今回答することはできない」であった。それをいいように「考えておく」と加害者の頭の中では変換されていた。伝え方、伝わり方、そして考え方の違いというのは大人になってからでも考えるのは難しい。しかし、子どもたちはもうあと2年もない学校生活を経ると社会へ出ていくこととなる。だから、今から厳しく言うことは言っていかなければいけないと思っている。

 「話を聞いてくれない」と怒りの感情が爆発して壁を殴って拳に怪我を作ったという出来事があった。泣きわめき感情のコントロールができなかったが、しばらく話を聞いているうちに落ち着いていった。自分自身を傷つけたことと学校のものに八つ当たりしたことと仕事を放棄したことを叱った。どれも社会に出れば話をゆっくり聞いて次の指示なんてしてくれないのは当たり前、会社にとって一緒に働くことに意味を見出せないのなら、辞めさせられてもおかしくはない。下手すれば、器物破損は警察のお世話になる話に発展しかねない。そういうことを見据えて話をしたり指導をしたりしなければいけない立場にあることを実感する。そもそもこの事の発端である子どもは、普段から教師の話を聞かないし、指示にも従わず自分勝手な行動ばかりするのである。その姿を他の子どもも見ているため、そんな人に何かを言われたって聞く耳を持ちたくないのも納得がいく。だから、まずは自分を変えなければいけない。メタ認知が弱いとつくづく思う。

 他にも忘れ物をして担任に報告をせずに黙っていたり、ルールを守れずそれを仲間に指摘され最悪の場合をちらつかせたりなど本当に様々なことがあった。行事は、交流及び共同学習として文化祭に参加し、ワークショップの出店や舞台鑑賞をした。子どもたちは新型コロナウイルスの影響でいろんな経験ができずに成長期を過ごしてきてしまっている。だからこそ、非日常的な感覚で楽しめたと思っている。1学期もラストスパート。7月も暑さに負けず駆け抜ける。