その辺にいる社会人3年生(24)

社会人2年目のブログです。

ポジティブに捉える

 「無駄な経験はない」という言葉があり、自分もその通りだと思っている。昨年右アキレス腱断裂という大怪我をしてたくさん泣いたし、不安になったが結局今、日常生活に支障をきたさず生活することができている。ここまで復帰できたのも家族や友だちのおかげである。非常に感謝している。手術やリハビリを経て自分は言い方はおかしいかもしれないが、「いい経験になった」とさえ思えるほどになった。考え方も価値観も変わった。

 

 そして、何より理不尽に耐え続ける経験をした。本当に辛かったししんどかったが、ここだけの経験として終わらせるのは悔しいとずっと思ってきた。この経験をしてよかったことを考えてみた。ポジティブに捉えようという自分なりの作戦だった。もちろん一番は「反面教師にしよう」ということだった。「自分は絶対にしないし、大前提として人としてやってはいけないことだ」と改めて思い直した。厳しさも大事なのは分かるが、厳しさをはき違えていたしその前にやりすぎであると感じていた。だから、自分が同じ立場になった時にはその学生のことを思いやり優しく接したい。

 

 もう一つは、その後に出会う人たちと環境にありがたみを深く感じ、「本当の居場所」のようなものを見つけるようなことができたことであった。たくさんの不安と恐怖を抱え、11月の教育実習には臨んでいた。「また毎日怒られ続けるのだろう」「どんな理不尽が待っているのだろう」とそんなことしか考えられなかった。そんな心境でスタートしていたため、その後はたくさんの感動が待っていた。自分が予想していた教育実習では全くなく一言で言えば、最高だった。楽しいかつ学びも多くある教育実習だった。何より余計なことを考えずに済むことが嬉しかった。指導教官の機嫌を取ったり「今日は何で怒られるかな」と思ったりする必要がなかった。それが当たり前なのかもしれないが、自分にとっては当たり前ではなかったしとてもありがたいことであった。前に地獄を味わっていたからこそ、ここまで深く感謝できたのかもしれないし「こういった環境で働きたい」と思うようになったかもしれない。結果、自分は少しだが進路変更をした。社会人になる3ヶ月ほど前に進路変更をする覚悟ができたのは、自分の居場所を見つけることができたからではないかと考えている。

 

 悔しい思いや辛く苦しい思いをしたらポジティブに考えるべきである。そう簡単なことではないのは自分が一番よく分かっているつもりなのだが、それでもポジティブに捉えないと損であると思う。そして、それでずっと落ち込んで悩んでいても何も起こらないし、理不尽を与えた人たちの思うつぼだ。できる限りポジティブに捉えよう。