その辺にいる社会人3年生(24)

社会人2年目のブログです。

本を読め

 国語が嫌いだ。これは昔から変わらないし、「日本人なのに」と家族から言われ続けてきた。日本人だからと言って日本語が上手いという簡単な話ではないし、日本語は日本人からしても奥が深く上手く使うのは難しい言語だと思う。日本人だから分かって当然という認識は違うと思うし、自分も日本人だから国語ができないのはおかしいと思ったことがない。学生の頃から、本も新聞も読まない子どもだった。だからと言って漫画も読まなかったし、漫画は今も読まない。「国語ができるようになるには、本を読まなければいけない」と様々な人に言われてきた。

 

 しかし、なぜか分からないが本を読んだからと言って国語ができるようになるとは思えなかった。本を読まないとは言え、自分の趣味や熱中していることに関する本を読むのは好きだった。例えば、夏目漱石島崎藤村といった文学史に残るような有名な作家が書いた作品を読んだことがない。サッカーやソフトに関するプレイヤーが書いた本やまたは技術を上げるような本はよく読んでいた。宇津木妙子さんの本や中村俊輔選手の本を読むのが好きだった。しかし、国語の先生に言われていたのは「文学作品を読まなければいけない」ということであった。確かに、自分も薄々気づいていた。年齢は上がるのに、読む本が成長していないということに。極端に言えばいつまでも絵本を読んでいる感覚だ。それも絵本が好きで読んでいるからいいのだけれども、読む本のジャンルは広がっていかないということである。自分は痛いところをつかれたと思ったが、全く文学作品に手を伸ばせなかったし、現在もなお手を伸ばせていない。

 

 自分もあまり昔から本を読むことが好きではない。小学生の頃から、勉強することはあまり苦ではなかったし、運動することが大好きだった。本を読むことが好きになったことはない。本を読むのが好きになりたいとは思う。だから、自分はとにかくどんな本でもいいから本を読もうと思うようになった。スポーツ関係の本をずっと読み漁ってきたが、最近では教育書ばかり読んでいる。ジャンルは全く広がっていないが、自分の人生において学びになるようなことをたくさん吸収できている感覚はすごくある。だから、本を読むことはとても大事だと思うようになった。勉強になることがたくさん詰まっている。教育書を読んでいてとても思うのだが、学校現場におられた先生や自分と同じような意見をお持ちの先生がいらっしゃり、逆も然りで自分が思いつかないような考えを論じてらっしゃる方もいてとても学びを得ることができている。

 

 本当に嫌いだった読書が好きになってきている。自分からしても喜ばしいことである。今後、文学作品を読めるようになりたいし、そうなれた場合少しの成長を感じられる気がしている。その自分の成長を楽しみに読める日が来てほしいと心の底から思っている。