その辺にいる社会人3年生(24)

社会人2年目のブログです。

「大学」に憧れのない子ども

 何の為に中学受験をしたのか。小学生の頃はまだ勉強に対して苦に感じていなかったため、「高校受験がないから」という理由で中学受験をしたのではない。大学受験において指定校推薦があることや、そもそも大学へ進学する人たちばかりが集まることを知らずに中学受験をした。ただ、本能のままに「勉強に力を入れてやっていきたい」という気持ちに嘘をつかず、受験することを決めた。「大学へ行きたい」なんて気持ちは一切なかった。しかし、この時の自分の気持ちであれば「勉強したい」という意志が強かったため、「大学」という場所を知っていれば興味を示していたであろう。

 

 自分が大学の存在を知ったのは、中学2年生の頃。自分史上最も腐っていた頃である。祖父の母校である大学を紹介してもらった。「ここを目標に頑張ってみたらいい」と言ってもらった。孫の通知表を見て、何とも言えない感情になったのだろう。しかし、自分は「綺麗なところだ」「お金持ちが行きそうなところだ」ということしか思えず、特に勉強のモチベーションになることはなかった。家族は「四年制の大学へ進学させる」と思っていた。たまに大学進学についての話題をちらつかせてきていた。でも、自分は「義務教育でもないのだから行きたい人が行けばいい」と生意気なことを言っていた。大学へ行かなくてもできる仕事はあるし、その仕事に自分が魅力を感じれば大学へは行かないという選択をしていただろう。きっと両親と口論になっていただろうが、説得できるよう努めていただろうと予想もできる。高校生の頃は、教員を目指すと決めていたため、「大学進学はしなければいけない」という意思に変わった。しかし、この時点でも大学という場所に魅力を感じられなかった。「教員を目指す上で避けては通れない場所」として認識していた。

 

 自分は現在大学4回生。学生最後の春休みを過ごしながら、様々なことを考えている。本当に高い学費を払って、一人暮らしをさせてくれた両親には深く感謝している。2歳下の妹も大学生で一人暮らしをしているため、本当に苦しい生活、生活費のやりくりを文句ひとつ言わずにやってくれたことに頭が下がる。結局、「大学に行ってよかった」と思っている。「早く学校現場に行きたい」と思っていたが、高校卒業後すぐにそんなことをしていたら、とんでもないことになっていただろうと思うし、本当に大学ではたくさんのことを学べた。尊敬する教授にも出会え、価値観の合う友だちも見つけることができた。貴重な4年間であった。