その辺にいる社会人3年生(24)

社会人2年目のブログです。

人生で起きたことは全て必然

 とりあえず、人生1番の勝負事は終えた。勝負の結果は、負け。数日経った今はその結果を受け止め、納得している。7年間準備をして挑んだ勝負事だったため、とにかく悔しかった。怪我をしていて万全の状態で挑めたと言えば嘘になるが、その中でやれることは全てやったと思っているため結果が負けだったとしても悔しくも泣くとも思っていなかったのだが、不覚にも涙は出てきてしまった。自分ができなかったことがあって悔やむということではなく、これまで自分に関わってくれた全ての人の顔が浮かんできて、涙が止まらなかった。掴みかけた夢をものにできなかったことももちろん悔しかった。今年に大勝負があると分かっていたのにも関わらず、怪我をしてしまって照準を合わせることができなかった自分が悪いのだ。

 

 6月の教育実習中に怪我をして、その後に試験を受けに行くことも正直大変だった。そして、それから手術することが決まっていたため本当にバタバタと今年の夏は過ぎ去っていったイメージである。怪我をしたことがプラスに働いてくれればと実は思っていた。そうすれば、大変だったが報われるという気持ちでいた。逆に言えば、怪我をしてよかったと思える結果を出したいと思っていた。でも、負けの結果が出た今は、「全てこれでよかったんだ」と思えている。人生で起きたことは全て必然で、意味のあるものだと考えているからである。当然、結果が出た日は落ち込んだ、凹んだ、情けないと思ってまた自分のことが嫌いになりそうになった。でも、今冷静に考えてみると自分の人生を長い目で見た時に必要な経験で大きな財産になるのだろうと思っている。

 

 大学4年生で受験して一発合格するのがもちろん1番いい。正式採用という形で社会人1年目をスタートできる。しかし、自分はそれが叶わなかった。それだけ窮地に立ったとしても夢を諦めたくはない。正直、自分が一度失敗しただけでこれだけ悔しがっているのは間違っているのかもしれない。自分は12回目で合格した人も8回目で合格した人も知っている。そんな人たちからすればまだまだ折れるべきでないと思われるだろうし、挑戦し続けたいと思える。何回目のチャレンジで必ず成功するという保証はない。ジャニーズJr.の方や売れない芸人さんと同じ気持ちである。いつデビューできるか分からない、いつテレビに出れるか分からない。本当に今なら身をもって実感できる。

 

 ただ、大前提に自分はまだ採用して一緒に働きたいと思っていただけるような人間ではないということがはっきりし、まだまだ実力不足・努力不足なのだと分かった。全ての人が努力をしている。そんなことは分かっていたし、別に自分が特別な人間ではないということも重々承知である。そんな中で選ばれる人は一握りで、そんな人たちをリスペクトすべきだと思っている。自分もたくさんの人に負けたことを報告した。きっと本人も暗くなっていると思ってくれる人たちであるため、どういう反応をしようか困ったと思うが、1人1人気持ちのこもった返信をくれた。「選ばれることが全てではない」「悔しさをバネにまた来年頑張れ」とそれぞれメッセージをくれた。自分はこんなにも支えられているのだ、裏切ってしまって申し訳ないと思った。でも、この人たちがいなければ自分は来年まで走り切ることができないかもしれないと思うと、本当にありがたいと感じた。

 

 もう諦めてしまってもいいのかもしれない。一般企業に就職して嫌な仕事でも無心でやるのもいいだろう。でも、自分の中ではそれは許されない。嫌な仕事をするくらいなら、定職に就かずに夢を追っている方がいい。もちろん家族には迷惑をかけてしまう。でも、自分の親と自分は同じ道を歩もうとしているため理解がある。非常にありがたい。まだ22歳。ここで下を向いているのは自分でもどうかと思うため、前を向いて全力を尽くしていく。お世話になっている方たちへ早く恩返しをしたいのだが、それはまだ先になりそうだ。少し待ってもらって恩返しができるようになれば自分なりの最大限の恩返しをしていきたいと思っている。また1からやっていかなければいけないが、めげずに来年までに勉強も黙々とやって人間性を磨いて成長した自分で来年リベンジしたいと思っている。