その辺にいる社会人3年生(24)

社会人2年目のブログです。

大怪我

 約1ヶ月前。「右アキレス腱断裂」という大怪我をした。もちろんまだ治っていない。松葉杖をつかずには歩けないほどの大怪我である。プラス教育実習開始3日目にケガをした。自分はこれまで運で生きてきたと言っても過言ではないほどに、運がある人間だと思っていたが、今回ばかりは運のうの字もなかった。教育実習も親に送迎してもらっていたし、荷物は他の実習生が運んでくれたし、生徒がプリントを配ったりしてくれていた。ケガをして体が自由に動かないという状況に遭ったことがある人は理解してくれると思うが、本当に申し訳なさでいっぱいになっていた。本来であれば、電車で通勤して荷物も当たり前に自分で持って、生徒に手伝ってもらうことなんてなかった。でも、それが突然できない日が来てしまうことに何とも言えない気持ちになった。

 

 そもそも自分がケガをした日のこと、というよりかはその次の日のことを思い出しながら書いていこうと思う。なぜ次の日と書いたかというと、ケガをした日に整形外科に行けず右アキレス腱断裂と診断された日ではないから。ケガをしたその日には、整形外科が開いておらず救急の内科でレントゲンを撮って骨折ではないということが分かり、肉離れだと言われていた。その日は帰宅して湿布を貼って安静するようにしていた。正直、脚を引きずりながらではあるが歩けていたから、そこまで大事でなないのだろうと自分も思っていたし誰もかれもみんな思っていただろう。でも、次の日整形外科で受診して、「右アキレス腱断裂ですね」って言われた瞬間、「これからのいろいろどうしよう」って一気に不安になった。これまでスポーツやってきて故障したことがなかったことが自慢なくらい大怪我をしてきてないからこそ焦った。何球投げても肩が痛くなることもなかったのに、ここにきてアキレス腱断裂かとは思った。捻挫、スポーツ障害とかは経験してきたけど、完治までに相当な時間を要するケガなんてしてきてないから絶望でしかなかった。でも、なぜか涙は出なかった。その日にギプス巻かれてそこから今の今まで療養を続けているという状況である。ちなみに、現在はギプスは取れ装具をつけている。

 

 そして、教育実習に行ったり教員採用試験を受験したりと本当に大変な約1ヶ月間を過ごしてきたわけだが、それは自分だけではなく自分の周りの人たちもそうである。むしろ自分より大変だったと思う。本当に移動することも時間がかかるし、1人で何もできないから気を遣わせたり手伝わせることばかりだった。申し訳なかったし、そういう自分が情けなかった。でも、このケガをしたことによって気づくことはたくさんあった。プラス家でずっと療養しているのではなく、人と関わっていて良かったと思う。それは、人の優しさに触れることができたからだ。自分の周りは優しい人ばかりだけど、ケガをしたことでより一層優しくしてもらえた。申し訳ない気持ちもあったけど、幸せ者だと改めて感じてもいた。教育実習中も生徒の「手伝います!」「何かやれることあれば言ってください!」に救われた。本当に良い生徒ばかりだった。弱者に手を差し伸べるって本当に大事なことだから、あの子たちにはそのまま真っすぐ育って欲しいと偉そうながら思っている。

 

 車椅子に乗っている人、寝たきりの人。その人たちが困っていたらもちろん助けたいと思っていたけど、今回この大怪我でたくさん支えてもらった立場を経験したからこそ分かる不自由さだったり周りの人にどう関わって欲しいかだったりというのが分かって、それはそれで勉強になったと思っている。日常生活にも支障きたしてるし、スポーツもできなくて悔しいけど長い人生の中の半年だと思って我慢する。そして、人にもっと優しくなろうと決めた。みんなに優しくしてもらったことを少しずつになってでも返していきたい。

 

 実習生のみんなや生徒のみんなはもちろん、教育実習中に励ましてくれた心強い友だち。本当にありがとう。みんなに何かあった時は自分が力になるから、遠慮なく言って欲しい。これからもよろしく。