その辺にいる社会人3年生(24)

社会人2年目のブログです。

恩師

 皆さんこんにちは。今日のテーマは昨日予告していた通り「恩師」です。お時間許す方は最後までお付き合いください。よろしくお願い致します。

 

 突然ですが、皆さんに「恩師」と呼べる存在の人はいますか?ありがたいことに自分は中学3年生(14)の時に出会うことが出来ました。中学3年生の時の担任の先生です。まさか自分の人生を変えられる、というと言い方が悪いように聞こえるかもしれませんが、変えてもらえるとは思ってもみませんでした。

 

 先生は自分が中学3年生の時に自分の学年団に入って、自分のクラスの担任になりました。自分たちも先生もお互い初めましての状態で新学期がスタートしました。「どんな人なんだろう」と急に不安でいっぱいになりました。最初のHRで「皆さんのお母さんになりたいと思っています」と言っていました。その後に「永遠の18歳です」と言っていました。「18歳のお母さんかあ〜しかも18歳なら自分たちのことを4、5歳で産んでいることになるし、辻褄が合わないなあ〜笑」とこの人何を言ってるんだろうと思って話を聞いていました。最初の印象はこのような感じでした。それから数日経ったある日。クラス役員を決める時間がありました。しかし、クラス長をしたいという人がおらず、誰かやってくれないだろうかという雰囲気が漂っている中で先生が自分の名前を出して「やったら良いんじゃないの?」とクラスのみんなに聞こえる声で言ってきたのです。クラス長をやりたいと思っていなかった自分は本当に「なぜそのような余計なことをこの人は言ったのだろう」としか思えませんでした。そして、自分はその後立候補をすることなく、推薦されてしまい、先生がそのようなことを言うもんだからみんな手を挙げて、自分はクラス長になることになりました。「本当に何をしてくれたんだ」と思っていました。「この人と1年、いや高校生になっても関わることになるかもしれない…散々な運命だな」とまでに思っていました。そして、先生のあるバスケットボールの授業で、レイアップシュートをする時間がありました。自分は運動神経が良くないしセンスもないので、先生の見本を見てすぐ出来るようになったりスマートに出来るようになったりするわけではないタイプなので、バスケットボール経験者からすれば当たり前のことなのかもしれないけど、サッカーとソフトボールしかしてきていない自分には到底難しい技に思え、案の定その時間内に出来るようにはなりませんでした。体育は大好きで出来ない自分に腹を立てる性格でもあったので、授業終わりの整列で凹んでむしろ泣きそうになっていました。誰にも見られていないと思っていました。挨拶を終え教室に帰ろうとした時、先生に引き止められ「一緒にステップからやって」と言われたことを今でも鮮明に覚えています。そして、休み時間になっても少しだけ練習に付き合ってくれ最後に「大丈夫。出来るようになるから。」と励ましてくれました。「ここまで生徒に寄り添ってくれる先生っているんだ。しかも、中学3年生まで2年と少し共に過ごした仲間でさえ気づいていなかったのに、出会って数ヶ月の先生は自分を見てくれていたんだ。」ととても感激して、個人的にとても先生と距離が縮まったと感じました。そこから初めての面談もあり、先生への信頼度も高まっていきました。その面談で「運動神経は良くないし向いているとは思わないけど、先生のような保健体育の教師になりたい」と初めて先生に打ち明けました。それから中学3年生から保健体育教員になることを志し、現在に至るわけですが、担任をしてもらっていた中学3年生だけでなく、高校生の時も大学生の今も先生に相談に乗ってもらったり、悩みを打ち明けたりしてきています。友達と喧嘩した時も、部活で悩んだ時も、大学受験の志望校選びの時もいつも先生がいてくれました。話もたくさん聞いてもらって、たくさん助けてももらいました。特に、大学に合格した時は本当に自分のことかのように喜んでくれて、嬉しかったことを覚えています。前のブログにも書いたように先生が自分を変えてくれました。本当に感謝しています。

 

 先生と出会って人生が180°変わりました。人生だけでなく、考えや価値観も。先生の尊敬するところや好きなところは本当にたくさんありますが、特に好きなところは、嘘をつかず約束を守って真っ直ぐに生きているところとよく見てくれているところと人間そのものを見てくれるところです。単純なようで誰にでも真似出来るようなことではないと自分は思っています。今の自分では到底先生のような教師にはなれないと思うし、人間的にもまだまだだなと思います。先生からは本当に書ききれないほどたくさんのことを学びました。それまでの自分が気づいてなかっただけかもしれないけど、生きていく上で大切なことを教えてもらえて良かったと感謝しています。6年前に先生は自分の恩師となりました。ここまで導いてくれました。先生のような生徒のことを第一に考え、生徒との距離感が近い教師になれるよう日々精進したいと思います。読んでいただきありがとうございました。次回のテーマは「親、家族」を予定しております。ではまた次回。