気づけば、5月が終わった。案外早かった。4月は本当にしんどかった。慣れない環境というのは、いくつになっても疲れる。そこで居場所が作れるとは限らないから。これまで、それぞれの場所で居場所を作ってこられたこそ生まれる感情なのだ。そう思うとありがたい環境下に置かれていたことが分かる。
この話は5月末のこと。その前に、もう少し遡るのだが、GWに家族(元学年団)と飲んだ日があった。早々と予定を合わせて、この日を楽しみに仕事を頑張った。本当にその夜は楽しくて、「こんな日々を過ごしていたな」「楽しかったよな」と懐かしい気持ちになって、一気に戻りたくなった。が、そんな不可能な話をしていても無駄だ。楽しかった思い出としてそれは締まっておく。その時に、昨年度担任していた子たちや今この子たちを担任している先生から色紙のプレゼントを受け取った。本当に嬉しかった。「授業楽しかったです」「支えてくれてありがとうございました」などと心温まる言葉ばかりだった。こういうものは自分の財産となり、教師冥利に尽きるというものなのだろう。きっとそうに違いない。
その色紙に、「学校行事の一環として行っているものに来て欲しい」と書かれていた。そして、いよいよ子どもたちはそのイベントに初めて参加をする。初めての瞬間を見たいなとも思い、行くことに決めた。子どもたちには内緒にしてもらって(笑)離任式もろくになく、子どもたちに会えなかったことが、心残りだった。たぶんどの先生もそう思っている。仕事を休んで、久しぶりに行くことにした。
しかし、その日は大雨。公共交通機関が遅延や運休になるほどの大雨だった。とんでもない日にしてしまったなと自分を責めた(笑)そんな中何とかたどり着いた。先生方もとても温かく迎えてくださった。子どもたちも自分に気づいて駆け寄ってくれた。嬉しかったなあ。「何で学校変わったんですか」「何で何も言わずにいなくなったんですか」と辛い言葉もいただいてしまったけど(笑)言われても仕方ないけど、大人な事情すぎるもんなあ。子どもたちからしたら、納得いくわけない。正直な気持ちをぶつけてくれてありがとう。
そして、そのイベントは中止。いつも通りの授業が始まった。その授業にぜひ参加してもらえたらと優しい先生の粋な計らいで、授業を見させてもらった。懐かしい。この軽度の子たちの雰囲気。今の状況と重ねて口元が緩んだ。どっちも素敵やけどね。そのギャップがおもしろくて。エプロンを手際よくつけ、大人の話を直立で聞く。そして、その指示通りに動く。「そうだ、この子たちを将来働ける子にしていくために支援する人間として存在していたんだ」と思い出した。その仕事も楽しかったな。今の一緒に遊んで生活自立のために支援する人間として働くのも楽しい。とにかく、少しの成長が見られた。しかし、途中で警報が発令され、下校することとなった。本当に短い間だったけど、子どもたちと懐かしく楽しい時間を過ごせた。本当にありがとう!!!
その後は、先生方と職員室で話をさせてもらった。懐かしい顔ぶれで嬉しかった。昨年度の学年団は解体はしたものの、座席はそこまで変わっておらず楽しそうにしているところが見られて、何よりだった。それなりに楽しそうにしていて、安心した。上からでごめんね御三方(笑)新しく来られた先生方もノリを受け入れてくれるようなおもしろい方々が多い(笑)また素敵な職場に発展していっていることが感じられた。久しぶりのそのノリができて本当に楽しかった。そんな時間もあっという間に過ぎ、大満足で帰宅した。
大変な1日だったけど、行ってよかったと思えた。また日を空けてイベントに行かせてもらいたいな。子どもたちの成長を期待して!