その辺にいる社会人2年生(24)

社会人2年目のブログです。

約3ヶ月の我慢

 普段は自分の考えをつらつらと書かせていただいてういるのだが、今日は少しテイストを変えて書いていく。怪我をしてから約3ヶ月が経った。この3ヶ月は何もできない期間に見えて思うことはたくさんあった。脚を怪我すると、行動範囲が狭くなる。これは想像していただければ分かることだが、ほとんどの時間を家で過ごしていた。どのような3ヶ月を送っていたかを書いていければと思っている。よければお付き合いいただきたい。

 

 6月3日。右アキレス腱断裂。診断を受けた日は翌日の6月4日だということは、以前のブログでも書いているためそちらを読んでいただきたい。不安と焦りに襲われて、今後のことがとにかく心配でならなかった。しかし、教育実習中の出来事ということもあり、目の前のことにも追われる日々。正直、いっぱいいっぱいだった。「松葉杖はいつ取れるのだろう」「歩けるのはいつ頃だろう」「本当にスポーツ復帰はできるのか」ととにかく疑問がたくさん頭に浮かんだ。漢字2文字で表すのであれば、「絶望」である。アキレス腱の断裂部分のギャップがあまりないため、即手術ではなく保存療法で治すことができると診断され、その点はホッとしていた。何よりとにかく教育実習を無事に終えたい一心だったため、入院をして手術をするなんて自分の中では論外だったのである。ギプス固定2週間、松葉杖除去4週間、装具6週間、歩行3ヶ月、スポーツ復帰6ヶ月だと言われたため、何とか希望を持ってやっていこうと思っていた。無事、教育実習も終えることができ、ギプス固定2週間も終わり装具になり順調だった。教育実習が終われば、教員採用試験の受験が待っていた。松葉杖をついて装具をして何とか踏ん張れた。もちろんこれで治るのならやるしかないと思っていたからだ。

 

 しかし、8月6日の診察で「前から少し気になっていたところがあって、そこが上手く引っついてきていない。もしかしたら手術の方がいいかもしれない」と言われた。先生が何を言っているのか本当に分からなかった。手術なんてもう考えなくてもいいと思っていたことだったため、茫然としてしまったしその場で泣いてしまった。涙が勝手に溢れ出たのだ。あの状況で「今更手術?」とならない人はいないと思う。でも、受傷後すぐに手術することも教育実習中だったのでそれはできなかった。それでも教員採用試験が一旦落ち着いた7月中旬頃には手術できたと思う。1ヶ月半くらい無駄になったと思ってしまったと思っていたのである。その日はとにかく落ち込んだが、「手術した方がいいのかを信頼している先生に診てもらいたいから、大きな病院に行ってみて欲しい」と言われたので、12日に父と病院に向かった。

 

 単刀直入に言うと、手術だとも手術はしないでもいいとも言えないという後の主治医の言いぶりだった。もうとにかく、自分の体にメスを入れることが怖くてこのまま保存療法で治したいというのが自分の意見だった。だから、「できるだけ手術はしたくない」と主治医に伝えた。その時、「じゃあこのまま治していきましょう」と言われなかった。今思えば、これからスポーツをやりたいと思っていることを話していたため本当は手術を勧めたかったかもしれないが、保存療法でこのまま治したいと言っている自分に対してあまり強く言えなかったのだろうと思う。今大学生でこれからどのような職業に就いて、どんな生活を送りたいかを詳しく話した。「手術をもししたとしても元通りに戻る保障はないが、保存療法より治りはいい」とも言われた。「診察室を一度出て待合室でよくお父さんと話し合って、話がまとまったらまた診察室に入ってきてください」と言われた。待合室で父は「どうする?手術するか?」と言った。自分の中でも先生の話を聞いて手術をした方がいいと思っていたため、話はすぐまとまった。主治医に「手術でお願いします」と言った。そうするとどのような手術になるかを説明してくれた。そして、24日入院、25日手術ということがその場で決まった。血液検査、尿検査、心電図など入院に必要な検査を夕方までかけて済ませ、約3ヶ月使っていない右脚の筋肉は凝り固まり、足首の可動域は狭くなってしまっていたため、手術をより楽にするためということで術前リハビリがその日から始まった。手術まで2週間あったが、その間も教員採用試験は続き、何となく忙しい日々を過ごしていた。

 

 そして、教員採用試験も無事に終わりいざ入院の日になった。受傷してからの3ヶ月が一気にフラッシュバックした。大学の授業もオンラインにしてもらったことや教員採用試験も親について来てもらったことが全て思い出されて、「約3ヶ月行きたいところも行けず、友だちとも遊べず我慢したんだけどな」という感情になった。それでも、今後の長い人生を考えれば我慢すべきだし、きっとこれからは笑って過ごせると自分に言い聞かせた。無事に手術を終え、昨日ギブスが外れた。

 

 手術をするということ自体が、自分にとって大きな決断だった。今更感があるし、これまでの約3ヶ月の立場がないと思っていたからである。松葉杖や装具の除去の時期はリハビリ次第だと言われているため、ここからは自分の意志と努力次第だと思っている。約3ヶ月の挽回をしたい。あの時我慢していてよかったと思えるように、1日でも早い回復を目指す。