その辺にいる社会人2年生(24)

社会人2年目のブログです。

公務員を煙たがるのはお門違い

 皆さんこんにちは。今日のテーマは昨日予告していた通り「公務員を煙たがるのはお門違い」です。お時間許す方は最後までお付き合いください。よろしくお願い致します。

 

 今日のテーマの「公務員」というのは主に学校で働く「教員」のことを指していますので、それを前提に読んでいただければと思います。自分の父は中学校教諭です。母も結婚前までは養護教諭でした。昔から親が公務員ということに関して誇らしいと思ったことはありませんでした。むしろ「自分は公務員に養ってもらっているのか」とまで偉そうに思っていました。そう思うようになったのは、小さい頃に「公務員って楽な仕事だ」「安定した仕事だからやっているんだ」という言葉が耳に入ってきてしまったことがきっかけでした。それが原因で大好きな父のことも、父がしている仕事のことはなかなか認めることができませんでした。自分も正直なかなか「出会えてよかったと思える教師」と出会うことができなかったこともあり、「父もこんな感じなのか」と勝手に決めつけていました。しかし、時を経て自分は父と同じ公務員を目指す道を選び、父がどれだけ大変な仕事をしていることに気づき、そしてしっかりとやりがいのある素晴らしい仕事だということが分かりました。今では公務員を30年以上続け、休みもないくらい学校へ行っていたのにも関わらず、母と自分たち子どものことは絶対に忘れることなく、他愛もない会話をしたり遊びや旅行に連れて行ってくれたりした父を尊敬しているし、心の底から感謝しています。

 

 そして、今年2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止を受け、180°日常が変わってしまった方が多いと思います。収入が減ったり、学校や職場に行けなかったりと前代未聞なことが次から次へと現実として皆さんに降りかかってきたことでしょう。4月上旬、日本全国に緊急事態宣言が発令され5月いっぱいまで自粛生活を余儀なくされました。その影響で大きく変化したことは、今まで通りの給料が稼げなくなってしまったことだと思われます。そんな中、公務員は仕事は休みだったけど、給料は変わらず振り込まれていたと思います。(この先給料が減ったり、ボーナス額が下がったりするかもしれないそうですが。)これによる「公務員は給料が今まで通りでズルい」という声をネットで見ました。確かに、日常がなくなってしまった方からすれば日常にそこまで変化のない公務員を目の敵にしたくなるのもよく分かりますが、公務員は楽な仕事だと勘違いした上で攻撃するのはやめて欲しいという思いがありました。だから、煙たがるのは自由ですが、公務員の苦労を知らずに「公務員なんて…」と煙たがるのはお門違いなのではないかと思っています。

 

 逆に言えばどれだけ頑張っても給料が上がるわけでも、どれだけサボっても給料が下がるわけでもないし、それなのにも関わらず特に学校で働く教員の仕事は超長時間です。「安定している」というところにしか目がいかず、「公務員は気楽で良い」という世間の声を悲しく思います。やりがいを感じられなければ絶対にできる仕事ではありません。世の中の意見がなかなか変わらなくても、このブログを読んでくださった方には公務員もいなくてはならない存在であることを分かっていただき、公務員に限らず公務員以外のどんな職業に対しても良いところを見つけて評価できるようになっていただきたいと思います。読んでいただきありがとうございました。次回のテーマは「今を戦えない者に未来を語る資格なし」を予定しております。ではまた次回。